大手総合建設企業グループが建設・工事業向けERPパッケージ導入でグループ全体の業務効率アップと精度向上を実現

ナカバヤシグループ 中林建設株式会社 様 導入事例

ナカバヤシグループ様は大阪市にある総合建設の企業グループ。中核の中林建設様など計4 社で、公共工事、管更生、斜面防災などの事業を手掛けています。同グループでは2010 年夏、従来のシステムに代わり『e2-movE』を導入。総合建設の業務に即した、建設会計・工事管理・支払査定などのオプションによりグループ全体の業務効率アップにつなげています。

お客様のご要望を叶える豊富な標準機能が採用の決め手に

 同グループと弊社とのお取引実績は20 年以上。基幹システムと社内ネットワークの構築・メンテナンスを担当させていただいています。
 『e2-movE』導入のプロジェクトが始まったのは2009 年12 月ごろ。当時ご利用いただいていた弊社製パッケージ『財原師(ざいげんし)』更新のご相談をたまわったのがきっかけでした。同社経理総務課長の草原氏は「仕訳や勘定科目など最も重要なデータを正確に引き継げることが大前提としてありました。他社製品と比較検討する中で、三谷商事さんには何度も福井からデモンストレーションに足を運んでもらったことを覚えています」と振り返ります。
 決め手となったのは、『e2-movE』および各種オプションが備える豊富な機能だったと草原氏。「他社製品では、当社の希望する機能の多くがカスタマイズ扱いになるとのことでした。当然導入コストは上がりますし、カスタマイズによってエラーの起きる率も高くなる。標準機能でまかなえるにこしたことはないわけです」。移行の実作業は翌年5 月の決算処理終了を待ってスタート。
わずか2 ヵ月で本稼働にこぎ着けました。


中林建設株式会社
総務部経理総務課長
草原 貴典 氏

担当者様のコメント

担当者さんとはトラブル対応で夜遅くまでご一緒することもあり「同志」といえる間柄です。建設業の専門用語や業務の進め方にも精通していらっしゃいますね。今回の取材で、建設業経理士の資格を取っていると初めて知りました。以前から「経理のことをよく知っているなあ」とは思っていましたが、資格まで取っていたとは驚きです。

『e2-movE』へ移行したことで従来の手作業が一気に省力化

 同グループの『e2-movE』導入では、キャッシュフロー計算書や分析表の出力機能などを追加。しかし大半の機能は『e2-movE』および各種オプションの機能でまかなえました。背景にあったのは、オフコン(オフィスコンピュータ)時代からの当社の取り組み。建設業者様のご要望を取り入れシステムの改善を進めた結果、業界のワークフローに合わせた機能をほぼ網羅できているからです。
 2010 年8 月の本稼働から約4 年半。『e2-movE』導入は、同グループにさまざまなメリットをもらたしました。例えば日常的に発生する仕訳の自動化。建設業では一つの工事が長期にわたるため、前受金にあたる「未成工事受入金」、棚卸資産として計上する「未成工事支出金」といった仕訳が工期中に発生します。草原氏は「従来手仕訳していたものが『e2-movE』で自動化され、業務効率が格段に向上した」と話します。
マウスクリックで伝票を次々とさかのぼれるドリルダウン機能も重宝しているとのこと。「試算表作成などで過去の伝票を参照するとき、これまでは印刷済みの帳票を倉庫から引っ張り出し、一つひとつめくる必要がありました。『欲しい』と思った機能が標準で組み込まれているのが『e2-movE』の強みだと思います」。


▲取引先への支払通知書などを一括ファックス可能。エラー時も自動再送信で対応します。

システム更新を好機と捉えて作業のムダを見直してはと提言

グループをまたいでの『e2-movE』導入ということで「複数企業管理オプション」も追加。管理者マスタにより、細やかなセキュリティ設定を行っています。「工事部門とも共用するシステムなので、部門によっては必要でないボタンや入力項目も出てきます。表示・非表示の一括管理ができるのがいいですね」。草原氏はヒューマンエラーを防ぐ工夫にも評価をくださいました。
 カスタマイズを極力抑えたつくりが安定稼働にもつながり、導入後のエラーも「記憶にないくらい微々たるもの」と草原氏。「不明な点も操作画面を共有しながら遠隔サポートしてもらえるので安心です。他社製品も導入候補に挙がりましたが、個人的には三谷商事さんのものを入れたかった。入れ替えとともにサポート体制がガラッと変わるのを避けたい思いがありましたから」。
 草原氏は「システム導入時には、ワークフローをシステムに合わせる発想も必要では」と提言。「現場の心理的負担はゼロではないですが、仕事の手順を見直すきっかけにもなると思います。『e2-movE』を導入したことで、今までの作業のムダをあぶり出すことにもつながりました」と締めくくってくださいました。

使用した感想

資料作成でExcel を使う場面が多く、科目別推移表などをExcel 形式で出力する機能をよく使っています。2014 年4月の消費増税時は柔軟な自動仕訳にずいぶん助けられました。5%・8%が複雑に入り組む時期で、手仕訳していたらとうてい追いつかなかったと思います。


中林建設株式会社
総務部経理総務課主任
岡本 憲美 氏

ナカバヤシグループ
所在地 大阪市浪速区大国2-1- 19
TEL 06-6647-7575
FAX 06-6636-3199
URL http://www.nakabayashi-kensetsu.co.jp/
設立 1965(昭和40)年6月
事業内容 総合建設業
従業員 100 名
拠点 8拠点(本社、東京支店、和歌山支店、和歌山営業所、奈良支店、東大阪営業所、東京事業部、神戸支店)
 

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