清水建設株式会社様
日本を代表する総合建設業者である清水建設株式会社様。同社の東京木工場は、宮大工として活躍した創業者・清水喜助氏の精神を受け継ぎ、現代に匠の技を伝承し続けるものづくりの現場としても注目を集めています。同木工場が木材の在庫管理や工事管理のために『e2-movE』を導入したのは2013 年4月。20 年来使い続けた旧システムと入れ替えるかたちとなりました。
機能をカスタマイズできる柔軟性が導入の決め手
同社が20 年来使用し続けてきた旧システムから『e2-movE』への入れ替えを検討するきっかけとなったのは、2014 年4月の消費税率の改定でした。OS のアップデートやトラブルのたびに直しながら使ってきた古いシステムでしたが、いよいよ限界を迎えていたのです。
経過措置の適用を視野に入れ、2013 年10 月までには新システムを安定運用しておきたいと考えた結果、同年4月に『e2-movE』の工事管理、在庫管理モジュール導入に踏み切ります。
同社が求めていたのは、販売管理、原価管理、会計管理などがすべてパッケージになっており、なおかつ木工場の在庫管理、工事管理も一括して行うことができるシステムでした。しかし、それらすべてをまかなえるものとなると、コストが大きくなってしまったり、不要な機能が付属していたりという問題があったのです。
この問題点を解決したのが、『e2-movE』のカスタム機能です。パッケージ機能を最大限生かしたうえで、必要な機能のみをカスタマイズし、同社にとってコスト面でも機能面でも“ちょうどいい”システムを構築することができました。
大きなカスタム内容としては、原価と支払の計上を同時に行う入力画面や外部発注の計上・支払状態を参照できる帳票を追加したこと、工事ごとに売上、原価、支払予定原価、粗利の通期推移参照を可能にしたこと、既存の財務システムに合わせた仕訳データを生成する機能を追加したことなどが挙げられます。
清水建設株式会社
東京木工場 工務グループ
吉野 洋 氏
支払の計上と同時に行うことで原価管理がスムーズに
東京木工場で実務を担当する吉野洋氏は、「今までのシステムで物足りなく感じていた箇所を補ってもらいました。こちらの希望を色々くんでくれたので、原価管理もよりしやすくなりましたし、トータルでの入力時間も減ったと思います」と『e2-movE』導入の手ごたえを感じています。
旧システムの長所を継承し、さらに既存のパッケージを最大限生かすためには何をカットして何を追加したらいいのか。機能を精査していくにあたり、幾度となくディスカッションをさせていただきました。財務の考え方を共有する、売上の概念を共有するなど、システム開発前に解決しておくべき問題も山積していましたが、「三谷さんがプロジェクトを引っ張ってくれた」と、情報システム部の稲垣欽之氏は当時を振り返ります。「プロジェクト進行中もそうですが、導入後のフォローも手厚かったので、『e2-movE』には“手がかからないシステム”という印象を持っています。業務自体を変えることなくシステム移行ができたという点も大きいですね」
プロジェクトに途中から参加することとなり、以降、弊社との窓口ご担当としてご尽力くださった情報システム部の西岡直輝氏も、「三谷さんが送ってくれるマニュアルがとても丁寧だったのが印象的です」と話してくださいました。
▲清水建設 東京木工場。130 余年の長い歴史の中で培ってきた高い技術力を誇ります。
時節に合わせて随時システムを変更し、長く使っていきたい
『e2-movE』の導入は、進行基準での工事管理や、在庫管理と在庫利用による原価計上などを可能にしましたが、前出の吉野氏は、それだけにとどまらない今後の展望にも期待を寄せています。「現在別ソフトで予算を管理しているのですが、『e2-movE』の機能を予算面にも活用できないかと考えています」
また、今後新たな業務が発生する可能性も想定し、「その際には、また変更をお願いしたいですね。旧システムだとそういった変更や修正が難しかったのですが、三谷さんには柔軟に対応してもらえるので助かっています」とも語ってくださいました。
本当に必要なものだけを現場の目線で選び抜き、無駄を削ぎ落としてつくりあげた同社だけの『e2-movE』。「あと20 年くらいは使いたいですね」と、吉野氏の笑顔は満足気です。
使用した感想
旧システムはなにせ古かったものですから、トラブルが一度起こると大変だったのですが、『e2-movE』は本当に手がかかりませんね。業務に合わせてカスタマイズしたのでシステムの移行もスムーズでしたし、何より必要な機能だけ選べてコストを調整できるのがいいですよね。
清水建設株式会社
情報システム部
稲垣 欽之 氏
使用した感想
私はプロジェクトの途中から参加したメンバーで、しかもそれまでシステム開発の経験はゼロだったんです。そのため、最初は何がなんだかわからない状態だったのですが、三谷さんのフォローが手厚かったおかげで最後まで非常にやりやすく感じました。プロジェクトを通していい関係性を築けたと思います。
清水建設株式会社
情報システム部
西岡 直輝 氏
所在地 | 東京都中央区京橋2-16-1 |
TEL | 03-3561-1111(代表) |
URL | http://www.shimz.co.jp/ |
設立 | 1804(文化元年)年 |
事業内容 | 総合建設業 |
従業員 | 10,975 名(2014 年4月1日現在) |
拠点 | 国内23 拠点、海外28 拠点 |
営業担当マンよりひとこと
情報ソリューション事業部
東京支店
佐々木 彰満
清水建設 木工場様へのシステムにご満足いただけていること、また情報システム部様の手間をかけていないことをお聞きし、ひとまず安心いたしました。今後とも、様々なご要望をディスカッションしながら、現場に則したご提案をさせていただくことを心掛けたいと思います。
担当SEよりひとこと
情報ソリューション事業部
システム部 東京システム課
笠松 博明
清水建設様のご協力をいただき、無事にシステム構築が完了できました、ありがとうございます。今後もご期待にそえるよう、ご提案やサポートに全力で頑張ります。