HP Garage Tokyo見学とHP EliteBook 830 G5 製品レビュー

「HP Garage Tokyo」に行ってきました。

もうすぐ春の装いを感じさせる3月中旬、お邪魔したのは江東区大島にあるHP社の「HP Garage Tokyo」。このHP Garage Tokyo は都営新宿線住吉駅を降りてすぐ、猿江恩賜公園と横十間川を眼前に置いた立地の良い場所にあります。イマイチピンとこない方は錦糸町の近く、スカイツリーもご近所さんという認識で良いかもしれません。

HP Garage Tokyo
HP Garage Tokyo

とても大きく綺麗な社屋に気後れしながらも入館。さすがはPCメーカー、同社の入館セキュリティーは強固なものなので勝手にウロウロするわけには行きません。受付で事前にお約束していた担当者様を呼び出していただいた上で案内をお願いしました。もちろん館内は許可のない撮影はNGとなっています。

HP Garage Tokyo
HP Garage Tokyo

今回の目的は法人モデルの「HP EliteBook 830 G5」ということで展示スペースの「Customer Welcome Center Tokyo」というブースに。
基本的にこのブースではビジネス用途を目的とした製品が並んでいます。ビジネス用途といえども最近はデザインに定評のある同社なのでブースの入り口からもオシャレ感が漂ってきます。ビジネスノート、デスクトップ、VRグッズに周辺機器などカテゴリごとに展示されていました。

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HP EliteBook 830 G5 レビュー

今回、同社の「HP Garage Tokyo」へお邪魔させていただき製品についての概要などをお聞きしてきましたが、過去に同機をお借りした際の実機使用感を踏まえ細かく見ていきたいと思います。

製品特徴

本機は薄型でアルミニウム合金削り出し筐体となっています。無駄を排したシンプルなデザインですが厳しい耐久性基準(米軍調達基準MIL-STD 810G)をクリアしているので外出が多い営業マンも安心です。また、LTE内臓なのでSIMカードを挿入すればネット利用が可能になります。WiFiだけであればモバイルWiFiを携行するかカフェに立ち寄るなど運用面でマイナスがありますが、本機ならSIMさえ導入済であれば本体のみでの運用が可能になります。

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モバイル故に心配なセキュリティー面でも強固な設定が可能で、指紋や顔などの生体認証をはじめとするビジネスに必要とされる基本的なセキュリティ機能や管理機能を標準搭載しています。これは結果的に導入コストを抑えらることにもなるので予算的にも導入のハードルが下がることになるのではないしょうか。

実機レビュー

外観&質感&インターフェース

 

天板・底面

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天面はHPのプレミアムロゴが鏡面にて配置されているのがポイントです。触った感じもひんやりサラサラといった印象でこれが金属質の筐体とベストマッチしておりスタイリッシュ感を引き出しています。背面は製品名がプリントされている以外は何もありません。底面は排熱と吸気用にメッシュ状のパンチング穴がありますが、その他はゴム足が配置されているのみの構成です。下手にゴチャゴチャしているとカバンへの収納の際に引っかかったりして傷がつく場合もあるのでこのシンプルな構成は嬉しいですね。筆者の技術のせいか写真ではこの質感が再現できないのは非常に残念です。

前面・背面

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フロントおよびバックスタイルはシンプルそのもの。特にバックは製品名が表示されているだけでヒンジもうまく隠しているのでカフェなどでの利用でもごちゃごちゃ感がなくクールな印象になります。

右サイド

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左から「MicroSIMスロット」「マイク/ヘッドホン端子」「USB3.1」「HDMI」「有線LAN(RJ45)」「HPドック(拡張)コネクタ」「USB-C(Thunderbolt)」「電源コネクタ」となります。
 

左サイド

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左から「セキュリティロックスロット」、「排熱用フィン」「USB3.1」となっています。「SC(スマートカード)スロット」が見えますが、こちらは公式アナウンスには無いため利用はできないようです。
 

キーボード面

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キーボードはテンキーレスですが中央にポインティングデバイスがあります。ポインティングデバイスはLenovo社のThinkPadだけだと思っていましたが、本機でも採用しているんですね。一部ではタッチパッドより使いやすいとの評価で一定数の人気があります。もちろんポインティングデバイスを配置した上でタッチパッドも存在しますのでお好きな方を利用しましょう。このあたりはユーザーの使い勝手を重視した設計という印象を感じました。
本機はビジネスモデルには珍しくサウンド面にもこだわりを見せています。欧州の高級オーディオメーカー「Bang & Olufsen」のプレミアムオーディオを搭載しており音質を追求される方も満足のいくサウンドを堪能できるようです。実際に音を出してみましたが低音がしっかり出ていながらも伸びのある音質となっていました。
また、セキュリティーが重要視されるビジネスシーンで安心な「指紋認証」も利用可能となっており情報漏えい防止に一役買っています。
 

液晶周辺

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通常は12インチ止まりのこのサイズに13.3インチの液晶を採用したのでボディーがさいながらも迫力のある画面となります。ただし、液晶下部の広めのフレームがあるのでやや気になる部分でもあります。筆者の感覚ではこのスペースが有るなら16:9の仕様ではなく圧倒的に使いやすい16:10(FHD 16:9に比べると120px縦が長い)を採用して欲しかったです。
液晶上部に目を移すとシャッター付きのカメラが搭載されています。これは通常の720p HD WebカメラとWindows Hello対応のIRカメラの構成です。Windows Helloに対応しているので顔認証でのログインが可能となりセキュリティー面で一層強固に、便利になっています。
 

機能性能

今回お借りしたデモ機のスペックは下記のとおり

レビュー機 HP EliteBook 830 G5(5HA74PA#ABJ)仕様
CPU Core i5-7200U(2コア、4スレッド、3MBキャッシュ、2.5-3.1GHz)
メモリ 8GB(4GB×2) SO-DIMM DDR4-2400
ストレージ 256GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
GPU インテルHDグラフィックス620(プロセッサー内蔵)
液晶 13.3インチワイドフルHD (非光沢、1920×1080、IPS)LEDバックライト
通信 Dual Band Wireless-AC 8265 802.11 a/b/g/n/ac
Intel XMM 7360 LTE-Advanced

CPU

Core i5-7200U(2コア、4スレッド、3MBキャッシュ、2.5-3.1GHz)を採用しています。
Uモデルなので消費電力のためにスペックは抑えられているものの、必要にして十分な性能は確保しています。
そもそもスペック不足に陥りそうな動画や画像の編集やDTP、CADなど高度な作業は別途高性能PCを用いることが前提です。CPUに依存するのはかなり重い処理であり、一般的なオフィスユース&営業ツールとしてブラウジングや報告書、表計算作成であればほとんど困ることはありません。
 

メモリ

メーカースペック表では32GBが上限となっているようですが、本機搭載しているのは8GB(4GBx2)となります。パソコンの世界では大容量メモリがもてはやされているので一見すると少なく感じるかもしれませんが、2019年現在で各社の販売するメモリ容量の主流は8GBです。昨今OSのメモリ専有率が肥大していますが、ブラウザとワード同時起動時の実測値は多めに見ても4GB程度なのでまだ余裕があります。大抵の作業はこれで間に合いますし、仮にメモリスワップが発生した場合でも超高速SSD(筆者実測で2800MB/s)のためそれほどストレスを感じることは無いでしょう。
 

液晶画面

本機の液晶は13.3型FHDを採用しています。IPSパネルなので視野角は十分に確保しており、角度に寄って見難くなるようなこともありません。視野角が広いということでショルダーハックの心配があるかと思いますが、このモデルはオプションで内蔵型プライバシースクリーンを搭載可能なので使用者以外からののぞき見をシャットアウトでき安心です。発色面ではLED液晶のためかやや眩しい印象があります。明るいので太陽のもとでも見える半面、室内での調整は必須でしょう。ただ、眩しいと感じた場合は輝度を下げれば済む(伴いバッテリー消費軽減にもつながる)のでそれほど心配することはないと思います。
 

キーボード

キーボードはテンキーレスですが、キーピッチは縦横18mm、ストローク値も1.5-1.7mmあるので打ち易く仕上がっています。さらに防滴機能やバックライトなどもついているので環境によって入力を諦めるようなことも減るでしょう。もちろん防滴なので雨の中での利用やお茶おこぼすような場合の保証はありませんので注意が必要です。
 

ストレージ

SSD 256GBを搭載しています。標準仕様になりつつあるM.2 SSDなので非常に高速です。(PCIe Gen3x4 NVMe)
256GBが多いか少ないかは人によって違いますが一般的にOSとオフィス、各種アプリケーションを入れても100GBには届きません。多くの人は256GBで不足を感じることはないかもしれません。万一不足を感じた場合でもUSB3.1ポートで高速なUSBメモリや外付けHDDを利用することも可能ですし、Office365などを利用する方はクラウドストレージという選択肢も生まれます。
 

バッテリー

公式情報ではリチウムイオンバッテリ(3セル、50WHr、高耐久性(充放電回数:1000回 / ロングライフ))となっています。
Mobilemark2014:最大約14.5時間、JEITA2.0法測定(Ver2.0):最大約13.7時間が公称値なので実測で7~8割程度と見れば始業から終業時間を経て充電すれば間に合うレベルです。
 

通信機能

Wifiは 802.11 a/b/g/n/ac対応、Bluetoothは4.2となっています。その他、本機の特徴とも言えるのがLTE対応でしょう。nanoSIM全盛の昨今MicroSIMとなっている点がやや残念ですが、バンドは3大キャリアを網羅しているのでお好きなSIMを選択可能です。もちろんMVNOを利用するのもコストを抑えられていいかもしれませんね。

総合評価

総合的に判断すると数多くの製品をレビューさせていただいている筆者でも満足できる製品です。
老舗メーカーとしての威厳か、質感・外観・使用感・性能はいずれも必要かつ十分なレベルに仕上がっているようでした。

この機種の残念な点はその筐体の美しさが動画や写真では伝わりにくいことでしょう。一見するとアルミニウム合金削り出しはシルバー一色で地味に見えます。本来は塗装でごまかさない分、そのデザインが金属の質感と相まってとても美しいのですが、ブログやカタログではなくぜひ現物を触ってほしいというのが印象でした。気になる点はインターフェースがやや右側に寄っていることです。右利きの方から見るとインターフェースが右側に偏っているため、ケーブル接続時のマウスの可動領域を確保するのに苦労しそうと言った印象もあります。たとえタッチパッドやポインティングデバイスが搭載されているからと言えどもマウスの操作性には敵いません。プレゼンでHDMIを利用する場合や出張先のホテルでの有線LAN使用など、筐体横の中央部分から伸びるためストレスを感じる場面が想定できます。
一方で他機種より満足度が高いポイントも多くあります。防滴キーボードはありがたい機能の1つでしょうし、サウンドに力を入れているのも嬉しいです。もちろんセキュリティー面をかなり強化している点も評価できます。またLTEに対応している点は働き方改革と相まって非常に評価できるポイントではないでしょうか。

本記事で紹介している機種は下記にてレンタルでご利用いただけます。

取材を終えて

今回の訪問では法人モデルの多様性に驚かされました。イメージとしてはサイズ別に数種類といった感じがあったのですが、性能・機能・用途によって細分化されていたようです。同社のPCは利用するエンドユーザーの環境に応じて様々なモデルを展開することで個々の使い方に合ったPCを利用することが可能です。特に法人ノートに有りがちな「大きくて重い」「オシャレ感ゼロ」「性能は二の次」のようなこともありません。「薄型高性能でスタイリッシュ」が当たり前。これなら安心して購入することができますね。

その他、取材終了後は個人的に興味のあったゲーミングPC(エントランスに展示中)についてお話をお伺いしました。今回説明していただいたのは OMEN 900-290シリーズ。残念ながら規定により写真撮影の許可が降りなかったので公式WEBサイトのリンクを張っておきます。

OMEN X
OMEN X by HP Desktop 900-290jp

こちらは同社製ゲーミングPCで最高峰のフラッグシップモデルとなっています。もともとゲーミングを冠するパソコンは高性能なものが多いですが、このパソコンは一味違います。CPUはなんとCore i9 7900X(10コア20スレッド)。普通のi9ではなくハイエンドマザーボードLGA2066に搭載するためのCPU 「Xシリーズ」です。メモリは驚異の64GB、さらにモデル上位のエクストリームプラスモデルではGPUにはGeForceRTX 2080TiをSLI(GPU2基同時駆動)で搭載しているので現在考えられる最強PCと言っても過言ではありません。もちろんゲーマーだけではなく私のようなクリエイターの琴線に触れるモデルであることは言うまでもありません。ただ一点、私にとって価格面で非常に悩ましいことだけは間違いないようでしたが……。

written by ジーン・タイラー © 2019

製品導入について

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