ソースネクスト Meeting Owl Pro、KAIGIO CAM360 製品比較

ネットワーク回線の品質向上、PCおよび周辺機器の性能向上で遠隔地とのコミュニケーションも取りやすくなりました。それにテレワークの普及も手伝ってか、オンライン会議ツールもソフトウェアハードウェアとも充実してきました。

旧来のオンライン会議では会議室正面に置かれたWEBカメラで参加者各員の発言や様子を拾うことで議事進行することが主流でしたが、便利な半面、欠点がないわけではありません。例えばカメラやマイクが固定で遠くの発言者の声が拾いにくかったり、映像が小さかったり。また会議資料のプレゼン表示ではボードに映し出された文字が不鮮明であったりと。改善の余地が数多く残されていましたが、業界各社ではそんな課題を改善しようと日夜技術を発展させています。その集大成とも言える製品が2020年に米国 Owl Labs より発売された Meeting Owl Pro(ミーティング オウル プロ)で国内ではソースネクスト社経由で発売され大ヒットしていますし、今年2022年には同社から KAIGIO CAM360 が発売されました。両者共通の特徴としては接続設定が簡単、製品内蔵のカメラとマイクで会議室全体で参加者の自動フォーカスなどが挙げられます。接続も簡単、難しい設定も不要、価格も安価となれば旧来システムからの買い替えや新規導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

どちらの製品も1台で会議を円滑に進行可能な製品ですが、この2製品にはどのように違いがあるのでしょうか。

Meeting Owl Pro

まずは発売順に Meeting Owl Pro から見てみましょう。この機種の特徴は内蔵カメラ1台で360°対応、スマホアプリと連携、2台連結可能となっています。スマホアプリではカメラの挙動を制御したりフォーカスしたくない範囲を設定したりと手元操作が可能ですし、広い会議室では2台連結により密度の高い映像を得ることが可能です。カメラの仕様については、AIフォーカスは【発言者フォーカス】です。話者の発した「声」を認識後 に顔認識 します。話者(発言者)を自動で認識してくれるので人的な切り替え作業の必要はありません。不特定多数での会議やミーティングでの利用に便利です。ただし、声に反応するので話者固定の会議であれば問題ないのですが、発言しない人はカメラがフォーカスしない場合があり、顔認識はマスク着用の場合に精度がやや甘くなってしまう傾向にあります。音声についてはマイク8機を内蔵し 5.5mまで集音可能となっており、前述の2台体制も可能なので広い会議室でも万全な体制で望めます。なお、海外製ということもあり、主要会議サービスはもとより海外で利用されている多数のリモート会議サービスに対応しています。

360度対応のカメラ・マイク・スピーカー搭載
AIが話者に自動でフォーカス
幅広いweb会議サービスに対応
接続や設定が簡単

Meeting Owl Pro は本体の2台連結で幅広いエリアをサポートします。

動作中はふくろうの目が光る
発言者フォーカスの360°カメラ

KAIGIO CAM360

KAIGIO CAM360 の最大の特徴は内蔵カメラ4台搭載している点です。もちろんこの4台のカメラで360°に対応します。残念ながら Meeting Owl Pro のようなスマホアプリと連携、2台連結といった機能には対応していません。しかし KAIGIO CAM360 のフォーカスの仕様は大きく進化しています。AIフォーカスは【上半身フォーカス】なので 発言の有無に関わらず「顔を含めた上半身」で認識 します。もちろん上半身認識なのでマスクの有無はほとんど影響なく、感染防止対策でマスク着用が推奨されている環境化での利用には最適です。このため人物がいるだけで個人を認識してくれるため発言の有無にかかわらず人物を個別に表示させたい場合に最適な仕様となっています。もちろん音声にも注力されており、8つの無指向性マイクで半径5mまで集音可能となっていますし、3つの内蔵スピーカーは360°満遍なく聞き取りやすい音声を再現しています。リモート会議サービスは Zoom、Slack、Teams、Skype、Google Meet、Cisco Webex 等に対応しています。

360度対応のカメラ・マイク・スピーカー搭載
AIが人物を自動フォーカス
セッティングが簡単
多彩な表示モード
カメラはAIが上半身フォーカスする
カメラ4台で360°をカバー

動作状況は視認性の良い LED でお知らせ。なお本体下部(メッシュ部分)にはスピーカーを内蔵。

LEDライトにより動作中が確認できる
ミュート ON時には LED が赤く点灯

自社への導入はどちらがいいのか

基本的な仕様を見てみましたが、機能においては非常に似ていることがわかります。同じ目的、同じ用途と思われがちな両者ですが、利用者の状況や環境に応じて向き不向きが存在します。そのため「御社にはコレ!」と一概に言えなませんが、筆者の考えるモデルケースで検討してみることにします。

モデルケース:プレゼンを中心とした会議での利用

→ KAIGIO CAM360 がお勧めです。

高速で正確なAIによる人物検知はマスクをつけていても人の体と声で人物を判定します。

密を避けマスク着用が前提で、プレゼンを含む会議であれば KAIGIO CAM360 がおすすめです。前述の個別で説明したとおり 『発言の有無に関わらず「顔を含めた上半身」で認識 』する KAIGIO CAM360 に軍配が上がるようです。シーンに合わせて表示モードを変更する機能もあるので会議中の参加者の反応を見るのにも便利です。

モデルケース:活発な意見交換のある会議や意見交換会、教室での利用

→ Meeting Owl Pro がお勧めです。

大きな会議
文教・各種教室

一人一人が順々に発言する環境では「話者」にフォーカスすることになります。話者が順々に意見を出し合う場面では『話者の発した「声」を認識後 に顔認識』という点からも Meeting Owl Pro がお勧めでしょう。仮に人数が多くなったとしても2台連結での利用など柔軟に対応することができます。また司会者・進行役がいる場合、スマホアプリで操作可能なので、手動でカメラの向きを映してほしいところに動かしたり、自由に設定して固定やズームを手元で操作可能となり、特定な人にカメラを向けるセミナーや講演会などに便利です。

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