子供の頃に憧れた?ワクワクが止まらない、自分専用のゲーミングスペース GAME基地

家庭用ゲーム機より PCでゲームをする時代に。

家庭でゲームと言えば任天堂 Switch や プレステ5、X-BOX あたりがメジャー機種ですが、近年はそれ以外の選択肢として PC でゲームプレイする方が増えています。

その背景には PC を構成するパーツの性能向上と e-Sports という競技の存在があります。TV の CM などでもゲーミング PC の CM を見かけることが多くなり、数多くのゲームタイトルでそれぞれに大会が開催されゲームの腕前を競い合って大会で賞金を稼ぐという新しい概念が生まれました。PCゲームの有名プラットフォーム STEAM や EpicGames の成長率からもPCゲームの人気が伺い知れます。

STEAM
EPIC

PC 向けに多くのゲームタイトルを供給しているプラットフォーム

その昔、ファミコン・スーファミ、プレステ、ドリキャスなどの 家庭用ビデオゲーム が流行した頃は親から「ゲームでばかり遊んでないで勉強しなさい」と言われたように「ゲームは遊ぶもの」というのが当たり前だったはずです。

月日は流れ令和の時代、いつの間にかゲーミングPC や e-Sports という言葉が馴染み深いものになり、秋葉原あたりの PCショップでは e-Sports 専用コーナーが作られ、ゲーミング PCや周辺デバイスも珍しいものではなくなりました。動画配信サイトに目を向けると有名 YouTuber や e-Sports 選手がチャンネルを開設し実況動画が配信されるなど活気を見せており「ゲームで稼ぐ」が受け入れられている時代になっています。ゲーミングPC の普及は YouTuber や e-Sports の有名選手に憧れてプレイする方が増えたというのも要因であることは間違いありません。

いい機材を用意してもゲームに没頭できないのはなぜ?

さてそんな e-Sports ですが、使用する機材のジャンルとしては「ゲーミングPC」です。基本的に Windows OS が搭載されている PC なので操作性は ビジネスで使う PC と同じです。もちろんゲームに特化した PC ということで、コアとなる PC は高性能な CPU やグラフィックカード、大容量メモリを搭載したハイエンドシステムなのですが、そこに応答性や滑らかさを追求した液晶ディスプレイと臨場感あふれる高出力のスピーカーシステムを追加した構成が現在の主流となっています。

そんなゲーミングPCでゲームをプレイする上でゲームプレイヤーが困っていることがあります。

「プレイ中の周辺環境が気になってゲームへの没入感が足りない。」

JOW
※オンラインゲームを週11時間以上プレイする全国の100名へのアンケート(2022年実施)
※「自宅でオンラインゲームを実施する環境に関する課題を教えてください」の設問に対する回答(複数回答あり)
 Freeasyを使ったインターネットアンケート結果(JOW WEBサイト より)

ゲームへの没入感、それはゲームの映像や音が感覚に訴えかけてその世界に浸っているような感覚のことを指します。言い換えれば、自分がゲームの中に入り込んだ感覚とも言えるでしょう。この「没入感」の構成要素は「視覚情報」「聴覚情報」「周辺環境」ですが、そのうちの視覚情報では部屋のライティング、ディスプレイ周辺情報が重要になりますし、聴覚情報では多チャンネルによる音響効果が該当します。そして周辺環境ですが、これはプレイ中に見えてしまう家具配置や聞こえてしまう外界の生活音、漏れてしまうボイスチャット中の自身の声だったりします。筆者も例に漏れずゲーミングPCを自作してメジャーな FPSゲームをプレイしていますが、やはり音の問題だけは解決方法がないためヘッドホン利用を余儀なくしています。

視覚情報:どちらが画面に集中しやすいでしょうか。

視覚情報の比較1
視覚情報の比較2

画像の赤丸を左右に移動してみてください



上記の画像比較では液晶ディスプレイに目を向けると壁に貼ってあるポスターや時計、窓外の風景などが視界に入ってしまいますよね。画像には見切れていますが、もしかしたら目線を横に向けるとベッドやタンスあるいはクローゼットが見えるかも知れません。このように視覚情報では対象物を見ているつもりでも自分の意図しないものが視界に入ってしまうということがおわかりでしょう。聴覚情報では同居家族や近隣に配慮して音量ボリュームを絞っていることでしょう。もちろんヘッドセットやヘッドホンを用いることも可能ですがやはり臨場感という点においては専用スピーカーシステムに勝るものはありません。その他、例え自室だとしても自分のボイスチャットの声が家族に聞かれているかも知れませんし、家族と言えども喜怒哀楽が顕著に現れるプレイ中の顔を見られたくないのではないでしょうか。

これらの要因によって、高性能なゲーミングPCを買ったからと言ってもおよそ没入感に程遠い環境で、単純にPC環境周辺を整頓すれば解決とはいかないのが実情です。もちろん専用のゲーム部屋を準備できれば解決ですが、空き部屋に防音材を張り巡らせ、反射防止のための壁紙を準備し、PCやライティング用の配線工事などを施すには相当なリフォーム費用が発生してしまいます。そんな事ができるのは有名なYouTuber など限られた一部の方のみでしょう。

これらゲーム環境の悩みを解決するためのいいアイテムはないものか……。

ということで「音のノイズ、視覚のノイズを排除し、周りへの騒音を気にすることなく、思う存分ゲームに没頭できる時間を楽しむ」ために開発されたのがゲーミング専用防音ブース JOW GAME基地 です。

ワクワクが止まらない、子供の頃に憧れた秘密基地

JOW GAME基地

このGAME基地は e-Sports プロチーム DetonatioN FocusMe 監修のもと、ワールド化成 株式会社 より ブランド名「JOW」として 2022年12月 に登場しました。

JOW ブランドについて

ブランドネーム JOW は Joining the world 直訳すると「世界とつながる」Joining の「JO」とWorldの「W」を取った造語で、GAMEを通じて「世界とつながる」という意味を込められています。

JOW

ではこの GAME基地はどのような製品なのでしょうか。ブランドサイト情報によると……

1、防音&視覚ノイズを徹底除去!

特注で黒色の吸音&防音材を全面に採用し、空間内の音、視覚のノイズを徹底除去。ノイズから開放されて、プレイに集中できる環境に!

視覚情報の除去

黒色の壁で視覚ノイズを除去というとイメージとしては先程の画像比較で御覧になった(上記画像のような)感じでしょう。確かにこれなら液晶ディスプレイ以外の色要素やオブジェクトが排除されているので画面に集中しやすい環境となりますね。

2、外への音漏れを約30%カット!

吸音&防音材の効果で周辺への音漏れを配慮! 実測値で何もない状況と比べ、約30%の削減を実現。

約30%の音漏れをカット

フルセット防音材有りモデルの場合、音漏れを約30% カットしてくれます。30%と言うと、上記イメージに照らし合わせると 70db-80db(パチンコ店店内、乗車中の電車内、救急車が横を通過する)くらいの騒音が 50dbくらい(テレビやラジオなどの音源が無い日常の室内、静かなオフィス)まで軽減することになります。これならゲーミングサウンドなどで周囲に迷惑をかけずに済みますね。

3、プロ監修でeスポーツプレイヤーに最適な空間設計!

キーボードやモニタ、パソコンなどの設置場所をプレイヤーに合わせて最適設計。プロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」の監修を受けて最適な空間をこだわり抜いて作り上げました。

GAME基地はプロチームが監修

このGAME基地は e-Sports プロチーム DetonatioN FocusMe による監修のもと設計されています。 プレイに集中するため、室内は視覚的なノイズをなくす黒で仕上げてあり、中には24インチ液晶ディスプレイを横並びで2台設置、あるいは横長のゲーミングワイド液晶ディスプレイを1台設置できる天板とキーボードやマウスを設置する天板を持つデスク、下の天板は高さを70cmから65cmの間で3段階調整できるように設計されています。天板の下や左側面には周辺機器を置けるラックを配し、機器の天敵でもある「排熱」を逃がすための廃熱ファンを上部に備えています。

DetonatioN FocusMe について

DetonatioN FocusMe は名古屋に本拠を構える世界大会出場経験豊富な国内トップレベルのプロeスポーツチームです。所属人数は50名を超えチームとしてのブランド力はMOBA、FPS、TPS、TCG、格闘ゲーム、対戦アクション、サッカーゲームなど 幅広く及んでいます。ゲームタイトル League of Legends、Fortnite、Apex Legends、Valorant、Efootball、Super Smash bros、Street Fighter、PUBG などで活躍しています。

DetonatioN FocusMe

2023年4月4日 追記

DetonatioN FocusMe 公式 YouTube チャンネル より

GAME基地 ラインナップ

GAME基地

GAME基地フルセット

GAME基地

GAME基地 デスク+サイドラック

GAME基地

GAME基地 デスク

※椅子やPC、周辺機器は設置イメージなので製品には含まれません。(画像はクリックで拡大)

上記のラインナップで「防音材あり」モデルと「防音材なし」を展開しており、ユーザーの環境に応じて自分にあったモデルを選択することができます。それぞれのラインナップのデスクやサイドラックなどの構成パーツは共通ですが、残念ながら現時点でのアップグレードオプションは用意していないとのことです。各モデルの 詳細スペックについては後述 していますのでそちらをご覧ください。

製品レビュー

さて、今回はこのGAME基地の発売元であるワールド化成株式会社様にお邪魔して実物を前にする機会をいただきましたのでレビューしていきます。

今回のレビューに登場する製品は「GAME基地 フルセット 防音材付き 製品仕様」になります。今回取材した製品には Dxracer ゲーミングチェア、ASUS Republic of Gamers ゲーミングPC、Logicool G213キーボード、G502有線マウス、G933ゲーミングヘッドセット、DELL S2522HG ゲーミングディスプレイ x2台、デュアルモニターアーム の構成が e-Sports PC のデモ機として設置されています。当然ながら製品に上記セットは含まれません。本文中では特に言及しませんのでご留意ください。

外観

GAME基地

GAME基地 サイド(ドア面)
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GAME基地

GAME基地 背面(PC本体ラック)
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GAME基地

GAME基地 サイド(天井開放中)
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エクステリアは WEBサイトや資料で見ていた外見は黒一色で質感や剛性などがわかりにくかったのですが、近寄って見ると 非光沢の木目調 でとてもシックな仕上がりになっています。PCは熱対策のために GAME基地の室内ではなく背面に専用スペースを設けています。専用スペースは幅・奥行き・高さで余裕があり、Core i9 や RTX 4000番台ハイエンド を搭載した大型のPCケースも設置可能です。排熱のためにPC本体置き場は両サイドおよび天面に大きく切り欠きを作ってあります。現物を見て最初の印象は「高級感のある外装と質感」といったものでした。

内装

GAME基地

GAME基地 防音材あり
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GAME基地

GAME基地 防音材の素材感
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GAME基地

GAME基地 内部エンド処理
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インテリアはこちらもブラック仕上げで、取材時のモデルでは防音材付きモデルなので壁面および天井に防音材が貼ってあります。一見すると絨毯のように見えますが、この仕様で約30%ほどの防音効果を発揮するようです。その他、内部のデスクやサイドラックでステンレス製のエンドモールを配してありクールな印象です。

ディスプレイ配置とアーム設置強度

GAME基地

モニターアーム設置用補強板
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GAME基地

24.5インチ液晶でデュアルディスプレイ環境
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特に重量が一点に加えられるモニターアーム固定位置にはステンレス材により補強が施されています。3箇所(右側・中央・左側)補強されているため、お好みの場所にアームを取り付けることが可能です。画像では24.5インチでディスプレイを2枚横並びにて設置しています。もちろんアームを利用せずに設置することも可能で、流行の横長湾曲ゲーミングディスプレイを設置したり、ゲーミング用途以外で 43インチクラスの 4Kディスプレイ 1枚でプライベートシアターとしての利用でも良いかも知れません。

デスク

GAME基地

広さのあるデスク天板
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GAME基地

奥行きのあるデスク
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GAME基地

デスク足にキャスターは無い
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内部に設置されるデスクはセパレートタイプで、横幅はフルサイズのゲーミングキーボードとマウスを設置してなお余裕があります。ゲーミングデスクのためかキーボードやマウスの挙動に影響を及ぼすキャスターはついていませんが、軽い素材のため移動が苦になるようなことはありません。デスクは天板取り付け位置を変更することで 700mm/675mm/650mm と 3段階の高さ調整ができるのでお好みの高さに合わせて利用可能です。

足元

GAME基地

ディスプレイ下の収納スペース(画像はPCおよびディスプレイや周辺機器の配線用コンセントが見える)
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足元は十分な広さと奥行きがあり、セパレートタイプのデスクを移動すればアクセスも悪くありません。2段の棚が利用できるので必要に応じてマルチタップやサブウーファー、ハブ、UPSなど表に出さなくて良いものを設置収納するのにも便利です。

サイドラックと背面棚

GAME基地

サイドラック
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GAME基地

サイドラックの奥行きは深い
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GAME基地

背面の棚板
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GAME基地の主要構成パーツでもあるサイドラックは 3段フィックスですが奥行きが広く、書籍やフィギュアなどを陳列することもできます。棚板のエッジはステンレスカバーで仕上がっており、黒い内装にシルバーカラーがいいアクセントになっています。

内部背面の棚は左右に小さく備え付けられています。サイドラックと同じ高さなので流れるような一体感があります。棚板が極小なのでそれぞれ 350mlドリンク缶 1本分のスペースしかありませんが、うまく活用して 5.1chシステムのバックスピーカーやサウンドシステムのサテライトスピーカーなどを設置しても面白いかも知れません。

室内の排熱と配線

GAME基地

室内の排熱用USBファン
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GAME基地

背面下部の配線用下穴
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GAME基地

背面上部の配線用下穴
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室内正面上部(ディスプレイ設置場所の上)には排熱用の USB小型ファンが 1機備え付けられており風量調整は H/M/L/O の3段階切り替えに対応しています。ディスプレイからの熱を排出するための設置位置だとは思うのですが、GAME基地 フルセット防音材付き は締め切られた空間で防音材による保温効果が高いため、プレイヤーの体温や機械熱源に対してこのファン1つではあまり効果を発揮しているとは言えないのが残念なところです。

PC連動のLEDやUSB延長ケーブル、周辺機器接続などで配線作業が必要になった場合は予め下穴が設置されているのでこの穴を利用すると良いでしょう。このGAME基地の室内には照明が設置されてないのでゲーミング環境らしくLEDテープライトを仕込むDIYをしても面白いかと思います。

メンテナンス性

GAME基地

背面メンテナンス口(閉)
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GAME基地

背面メンテナンス口(開)
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ディスプレイ裏のパネルはマグネットにより取り外しできるため、GAME基地を壁にぴったりつけてしまった場合でもPCへのアクセス性が阻害されません。

GAME基地

背面メンテナンス口から望む室内
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天井部分(サイドラック側)を持ち上げることにより取り外し可能となっており、室内の温度調整に効果を発揮します。チェアに座っていると気づきにくいかもしれませんが、室内の天井高が 約180cmで人によっては圧迫感を感じることもあるのでこの場合は天井取り外しによって開放感が得られます。もちろん防音効果とトレードオフになるので痛し痒しといったところでしょうか。

組み立て設置、移動と再組み立て

GAME基地

基本的な工具で組み立て
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GAME基地

基本的な工具で組み立て
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GAME基地

基本的な工具で組み立て
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組み立て設置については大人2~3人であればセルフビルド可能で使用工具もドライバーやレンチなど基本的なものばかりです。担当者様のお話によると大型パネルを立てての作業になるのでヘルプ的な意味で2~3人必要ということでした。体力的にあるいは人員的に無理な場合は地域限定・有料にはなりますが組み立てオプションが用意されています。組み立てオプション対応可能エリアは南関東エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のみ)とのことです。

模様替えや引っ越しなどで移動させる場合、GAME基地フルセットの本体重量が 約100kg かつサイズが大きいため移動は現実的ではありません。もちろん引っ越し等の場合は分解組み立てによる再設置が可能です。設置場所の間取りによっては入り口の向きが異なるかと思いますが、GAME基地は組み立て段階で左右どちらにドアを設置するかを任意に選択できます。

レビュー所感

ここからはレビュー後の感想になります。まずはじめに言いますと、筆者はレビュー時にメジャーの持参を忘れてしまいました。取材時期が早かったためか 内寸・棚板・デスク天板寸法等の情報については現在準備中とのことで外寸や重量以外の詳細がわかりませんでした。本来であればデスクが何センチで棚板が何センチで……と書くところでしたが、別途公式 WEBサイト上で掲載するとのことで詳しくはその時までお待ちいただければと思います。肝心の製品について、「良い面もあり改善点も有り……」といったところですが、プロの監修ということもあり、基本設計は概ねよく考えられた製品であると言えます。レビュー所感は下記にまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

外装

GAME基地の外装は木目調で非常にきれいな仕上がりで、市販の書棚やクローゼットなどの家具と遜色ないです。この外装が日差しや紫外線に対してどのくらいの耐久性があるのか気になるところですが、外装素材 KAMIITA は一般住宅の内装材としても使われているので極端に劣化することもなさそうです。ただ残念なことに KAMIITA はあまり認知度のない素材なので一般ユーザーにどのように受け止められるかが不明瞭です。また、外装で気になることといえば発売されている外装色がブラックのみなので室内に設置すると威圧感や圧迫感が出てしまうかもしれません。クールな部屋づくりであれば問題ないですが、一般的な住宅ではホワイトなどの明るい壁紙が主流なので、部屋の雰囲気に合わせ例えばナチュラル木目やホワイトあるいはベージュなど優しい風合いのボディーがあるとなお良いと感じました。

内部

プロのゲームチーム監修とのことで着脱式パネル構造や配線穴用の抜きがあったりと細部にわたりこだわりを感じます。内装が黒いため余計な情報を排除して集中してゲームをプレイできますし、防音効果が高い点も評価できるポイントです。当たり前ですが室内は閉め切ると真っ暗なので、スマホなど手元のアイテムを探すのも手探り状態となります。消費電力の少ない LED の 1粒でも良いのでなんらかの常備照明は欲しいと感じました。
GAME基地は手の届く範囲で完結するため、せっかくなので一般エンドユーザー向けにドリンクホルダー(KAMIITAの耐水性が不明ですが冷たいドリンクの結露対策として)、室内照明、スマホの充電用に室内コンセント、ヘッドホン掛け、ハンガーバーやフックなどのオプションパーツがあれば便利なのではないでしょうか。もっともそれらもこの基地をオーナー自身で改造する楽しみであるということかもしれません。

防音効果

ドアを閉め切ってしまえば内部からの音がかなり軽減されます。カタログ値では 約30%減とのことですが、レビュー時には 80db の大音量を出すこともなかったためか、GAME基地の室内で通常音量で話している声は外部の人が耳を澄ませて注意を向けない限り 何か籠もった話声が聞こえる?と思うレベルでした。もちろんそれだけ吸音性が高い素材を使用しているわけですが、ゲーム用途以外でもこれなら例えば守秘が必須なテレワークミーティング時も効果を発揮しそうです。ただし吸音性が高い分ベンチレーションが効きにくいため夏季の室温が気になるところではあります。外装も黒色ですし……

GAME基地のラインナップと仕様

GAME基地 フルセット

製品名称 GAME基地 フルセット
防音材あり 防音材なし
サイズ 幅1,523mm×奥行2,000mm×高さ1,800mm
重量 96.7kg 74.2kg
天板耐荷重 約30kg
構成材質 KAMIITA、ステンレス、ガルバリウム、樹脂
価格 ¥512,000(税込) ¥322,000(税込)
  • ※セルフビルド製品となります。(組立目安時間:大人ふたりで約4時間程度)
  • ※有料組み立てオプション(+¥73,000)対応可能(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のみ)

GAME基地 デスク+サイドラック

製品名称 GAME基地 デスク+サイドラック
防音材あり 防音材なし
サイズ 幅1,500mm×奥行1,846mm×高さ1,800mm
重量 63.1kg 50.6kg
天板耐荷重 約30kg
構成材質 KAMIITA、ステンレス、ガルバリウム、樹脂
価格 ¥334,000(税込) ¥204,000(税込)
  • ※セルフビルド製品となります。(組立目安時間:大人ふたりで約4時間程度)
  • ※有料組み立てオプション(+¥63,000)対応可能(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のみ)

GAME基地 デスク

製品名称 GAME基地 デスク
防音材あり 防音材なし
サイズ 幅1,200mm×奥行1,000mm×高さ1,800mm
重量 46.0kg 38.0kg
天板耐荷重 約30kg
構成材質 KAMIITA、ステンレス、ガルバリウム、樹脂
価格 ¥224,000(税込) ¥152,000(税込)
  • ※セルフビルド製品となります。(組立目安時間:大人ふたりで約4時間程度)
  • ※有料組み立てオプション(+¥57,000)対応可能(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のみ)

KAMIITA

仕様書に記載のあるとおり、本製品のボディーは紙素材合板「KAMIITA」というものになります。取材前までは紙の板なので強度が心配だったのですが、実際の製品では化粧合板になっているためか木のような見た目で質感も硬くノックしても木の合板のような響きでした。普通に使う分には折れ曲がることもなくカタログスペック上の「天板耐荷重30kg」はクリアしており、満足できる耐用強度を確保しているようです。もちろん紙素材ゆえに木材よりも強度は弱いので、必要以上に加圧したり鋭利なもので力を加えれば折れや凹みなどの破損が生じるのは言うまでもありません。

GAME基地

GAME基地の外装表面処理
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GAME基地

KAMIITA 断面図
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KAMIITA について

 紙の板材「KAMIITA」は再生紙を主原料とした軽さと強度を併せ持つ構造体で、断熱性・吸音性が高く反りや変形しにくいだけでなく防湿性も付加できる板材です。一般的なダンボールとは違い紙素材でありながら板材として利用できる一般建材で、住宅の間仕切り壁、和室や押し入れの襖、コンセプト屏風 などで採用されています。

販売情報・メディア情報

レビューを交えながら製品について駆け足でご紹介してきましたが、高額商品なので質感や使用感などが気になる方も多いのではないでしょうか。担当者様のお話によると「今のところショールームは設けていませんが、今後はショップ店頭での展示や各種コラボ、YouTube などでメディア露出も増やしていきたいです。」とのことで、製品の購入前に細部をチェックできる体制が待ち望まれます。

2023年2月現在、GAME基地 各種は下記公式サイトにて販売していますのでご興味のある方はチェックしてみてください。

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