テレワーク中の周囲の声や音をシャットアウトする唯一のマイク ピアボイス

テレワーク会議中の周囲の声や音の問題

テレワーク中の ZOOM 利用で周囲の環境音削減に悩んでいませんか?

コロナウイルスの流行から1年以上が経過しその間に幾度も緊急事態宣言が発出され、外出を控えるような環境が当たり前になりました。営業活動や会議、面談等もテレワークベースとなり、日夜 ZOOM、Teams、Skype、Slack などのツールによるコミュニケーションが繰り広げられています。それらのコミュニケーションツール利用において皆さんが困っているであろう問題、それは「周囲の環境音」ではないでしょうか。

自宅テレワークの環境音問題
一般的にテレワークは自宅(自室)で行うことがほとんどです。自宅では子どもたちの声、テレビなどの生活音など常になんらかの音が発生しています。自室があれば窓やドアを締め切り閉じこもれば多少はマシでしょう。ですがそんな環境を確保できずリビングやダイニングを使わざるをい得ないといった声はよく聞かれます。仮にどんなに高性能なヘッドセットやマイクを利用しても汎用マイクでは仕様上環境音を拾ってしまうため、無音に近い環境を作り出すことは困難なのです。

オフィスの環境音セキュリティー
もちろんオフィスでもこの問題はついて回ります。それどころか環境音だけでなくセキュリティー的に深刻な問題を抱えていることにお気づきでしょうか。コロナウイルスの問題でテレワークが多くなったとは言え、出社が完全にゼロというわけでもなくオフィスには他のスタッフが勤務しています。ソーシャルディスタンスゆえに隣席こそ空いているものの、半径数メートル圏内に2~3人は人がいる状況もありえるでしょう。オフィスの会話ではアシスタントへの指示や電話対応、上司への報告など様々な状況でクライアント名や発注内容等の守秘すべき内容が「音」として飛び交っています。テレワークだけでなく以前から電話越しに無関係の内容が聞こえてきた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は多くの方がそれらの「音」をオンラインコミュニケーション中に拡散してしまっています。コンピュータのセキュリティーを強化しUSBメモリを禁止にしたり、社内文書はシュレッダー処理したりと様々な情報漏えい防止のための施策をしていることとは思いますが、意外と「飛び交う音」については意識が向かないことが多いのです。

家庭での環境音

子供の声、家族が使用するテレビや音楽の音、キッチンや家事での作業音、販売車・宣伝車など路上のアナウンス

オフィスでの環境音

コピー・ファクス動作音、電話の呼出音、館内放送、隣席の会話、来客対応音、パソコン操作(キーボード・マウス)音など

さて上記のような周囲の音の問題について把握できたかと思いますが、解決策がなければ意味がありません。具体的には「周囲の音を拾わずに目的の音(声)だけを拾ってくれるマイク」ですね。
そんな便利な製品があるはずが……
   ・
   ・
   ・
   ・

あります、声だけを拾う指向性マイク

可変指向性対面マイク ピアボイスUD ND-2021

長塚電話工業所 ピアボイスUD ND-2021 製品概要
製品特徴

可変式指向性機能

単一指向性モードだけでなく2点への複数指向性および指向方向を変更可能とする特殊設計。様々な対面シーンでの自由な収音を実現します。

雑音に強い設計

収音エリア内の音声に雑音が含まれていても会話の音声を強く集音する設計。収音コンディションが悪い環境下であっても抜群の収音性能を発揮します。

スタイリッシュなフォルム

ピアボイスは、従来のガンマイクなどの圧迫感を一切感じさせない小型でスタイリッシュなデザインです。

ステレオファイル

2点指向性モードで集音したファイルはステレオファイルとして保存。話者が被った際でもテキスト化などの精度を落とさず収音可能です。

製品運用例

窓口業務対応時のリスク軽減

①窓口対応で正しく関連法規に則った説明をしているか
②説明時にサービス内容を誇張したり、お客様にとってリスクとなる事項を説明しているか
③会社で定めた説明責任を窓口説明時に遵守できているか

訪問先説明の見える化・リスク軽減

①訪問先で正しく関連法規に則った説明をしているか
②説明時にサービス内容を誇張したり、お客様にとってリスクとなる事項を説明しているか
③会社で定めた説明責任を窓口説明時に遵守できているか

音声の文字化によるコミュニケーション支援

UDトーク用外部マイクとして
UDトーク※との組み合わせでリアルタイムで「声」を「文字(字幕)化」に対応。英語・中国語など多言語に対応しているので対面通訳ツールとして利用可能

議事録の書き起こしの手間削減

議事録作成の課題点
①録音済ICレコーダーを繰り返し聞きながらの書き起こしが面倒
②聞き取りにくい雑音込みの音声ファイルを何度も聞き返し
③議事録書き起こし・議事録作成の時間を他の業務に充てたい

電子カルテ入力支援

診察時の課題点
①初診時の記入シートや問診データなどのテキスト化が必要
②問診時にパソコン操作に集中してしまい患者との会話がうまく行かない
③患者へ症状説明した内容を詳細に記入できず、後に症状への気付きが得られない

 

製品概要でもおわかりの通り、もともとこの製品は対面トークや UDトーク(音声文字起こしアプリ)用に開発された製品になります。ですが、この指向性の部分を利用してテレワークのコミュニケーションに用いることで「周囲の音をカットしつつ目的の音声は見逃さない」というテレワークに特化した利用が可能となっています。今回は特別にメーカーさんにご協力いただき、製品をご提供いただいたのでレビューを交えて皆さんにご紹介します。

まず、文章では製品の集音の様子が伝わらないので下記の動画をご覧ください。もちろん音に関する動画なので音声付きで再生してくださいね。

ご覧いただいたのは本機のメーカー長塚電話工業所の 長谷川幸一氏 /  による検証動画になりますが、製品を使い周囲の音がほぼカットされている様子がおわかりになると思います。周囲の発言だけでなく環境ノイズも消えています。下記のようなイメージで捉えていただくとわかりやすいかもしれません。

一般的なマイクとピアボイスとの比較

指向性マイクピアボイス

2方向を指定した特殊指向性で指定話者が話す声以外は拾わない

一般的な会議マイク

集音範囲を指定できないので話者以外の発言や周囲の音を拾ってしまう

便利なモード切り替えで柔軟に対応

この製品の本来の仕様としては下記のように指向性を持たせたマイクです。ボタン操作で「双方」「相手側」「自分側」とマイクの集音範囲を切替可能なので不必要な音を拾わないよう調整が可能となっています。オンライン商談中に参加外の技術担当者やオブザーバー、上長などの意見や発言を取り入れたいような場合にも役立ちます。

メーカーページによると「ピアボイスは一定方向のみの音を集音する指向性と製品独自のノイズカット機能により話者以外の声を拾わず隣接ブースや場内アナウンス、周囲の環境音などを除去します。」とあります。周囲の不要な情報をカットしつつ話者の声だけを抽出するのでピアボイスは WEB会議用指向性マイクとして最適な製品と言えるでしょう。

実機検証

内容物・外形

製品サイズ
縦/横:約 80mm、高さ:約 24mm (実測値)

製品の構成は至ってシンプルです。内容物は 製品本体(ND-2021)、USBケーブル(Type-A to Micro-B)、取扱説明書、卓上固定具(ずれ防止) となっています。

底面は各種設定用のディップスイッチがあります。通常の利用では特に設定する必要はありませんが、特殊な利用状況用ではマニュアルに従って調整することができます。

接続と設定

接続は付属の USBケーブルで製品本体をPCにつなぐだけで完了します。Windows上では数秒内に一般的な外部マイクとして認識されるのでドライバは不要(厳密にはWindows汎用ドライバが適用されます)です。Windowsのサウンド設定でマイクを指定すればOK準備はです。

Windows上では ND-2021_0057 として認識(0057はシリアルナンバー)

製品はシリアルで管理されているので同一製品を複数接続していても(製品裏面のシリアルとデバイス名が一致している)確認可能なので混乱することはありません。この辺りは大量生産の汎用品との違いメーカーの管理体制がしっかりしている信頼の裏付けでしょう。

操作

ボタンを押すと【対面双方(緑・橙)─ 製品に対し左(緑)─ 製品に対し右(橙)】のようにループして切り替えられるので自分の環境に合った収音設定が可能です。ランプでどちら方向を収音しているのかが一目で判断できるので現在どちらで収音しているのか迷うことはありません。


双方向で集音  

製品左側のみ集音  

製品右側のみ集音  

使用感

今回はZOOMによるビデオ会議で検証してみました。まずZOOMの機器設定でマイクをこのピアボイス(ND-2021_XXXX)に設定するのを忘れてはいけません。コンピューターオーディオのテストでピアボイスから音を拾っているようであれば設定は完了です。

肝心の使用感ですが、室内の環境ノイズや周囲の話し声が約40db前後といったところでの検証にもかかわらず相手に届く音声はノイズをカットしクリアな状態で周囲の話し声もほぼ完全にシャットアウト(あくまでも筆者私感ですが相手の声以外は聞こえないレベルです)していました。文章でうまく伝わらないのが悔やまれてなりません。(使用感はぜひご購入を・・・と言いたいですが、まずは編集部までデモ機をご依頼ください)

検証後記

お話を頂いたときには「声だけ拾うなんて眉唾もの」と考えていましたが、実際に検証していい意味で裏切られました。技術の進歩だけでなくメーカーの努力と技術力の高さを示しているような製品でした。検証中に気づいた 推したい良いところや気になったところがいくつかありましたので残しておきます。参考になれば幸いです。

これは良い・ここが惜しい

良かったところ

ノイズカット機能
なんと言ってもノイズの少なさ(カット機能)でしょう。たしかに指向性集音機能も満点を差し上げたいくらい優秀なんですが、重要なのはこの製品の売りの一つでもある「周囲の声や音を拾わない」この一点だけでも導入する価値があるように思います。もちろんご利用環境次第なので広い家で防音設備の整っている環境やプライベートオフィスをご利用の方は恩恵を受けられないかもしれませんが、多くのオフィスワーカーにとって自力で静音環境を用意するのはなかなか厳しいものがありますから。

小さくて軽い
次に来るのは「軽さ」「コンパクトさ」でしょう。テレワークにおいて必ずしも自宅でというわけではありません。ホテルだったり実家だったリ、レンタルオフィスだったりと様々な場所が候補に上がります。そんなときどれだけ高性能だとしても大きくて重たいマイクを持ち歩きたいでしょうか。答えは否ですよね。この製品は手のひらサイズで標準的なスマートフォン程度、これなら持ち運びも楽々です。

ここがちょっと気になる

接続とコネクター
この製品は USBケーブルによる有線接続になります。ドライバ不要の外部マイク扱いなので接続機種は問いませんが本体のみの持ち運びでは足りず USB Micro-B ケーブルが必要になります。この USB Micro-B は一昔前のスマートフォンで採用されていたのでお馴染みかと思いますが、2021年現在、テレワークで多くの人が利用する近年のノートPC やスマートフォン/タブレット(iPhone/一部のiPadを除く) は旧来の USB(Type-A や Micor-B) から USB Type-C へと世代交代と規格統一化が進んでいますが iPadPro や MacbookシリーズなどUSB Type-C だけとなった端末での利用では変換アダプタやケーブルを余分に持ち歩くことになってしまいます。理想を言えばケーブル接続+ Bluetooth 接続の併用がいいのは言うまでもありません。

コンピュータを介在させる必要がある
テレワークではPCに接続するため気づきにくいのですが、製品本来の使い方(窓口業務での音声増幅やUDトークのボイス書き出し)であっても運用にはPCやタブレットなどのデバイスが必要になる点です。もちろん音声を出力するためにはスピーカーも必要になります。これらがオールインワンの製品ではないので間違えないように注意が必要となります。※但しメーカーではラズパイによる統合システムの開発計画もあるとかなんとか。今後の展開に期待したいところです。

総合評価

総合的に見てコロナ禍の需要という点では必須に近いアイテムかも知れません。機能性能については既出なので今更言及しませんが、音声セキュリティー保護(自宅で作業中の方は突然家族の鼻歌が聞こえてきたりと恥ずかしい思いをしたくないはず)の観点からも導入をおすすめしたい製品です。コンパクトなので持ち運べて邪魔にならず、テレワーク外で(UDトークによる音声入力、コロナ感染防止対策中の受付等で仕切板越しのトークなど)利用することも可能な点も見逃せません。現代の需要に沿った様々な用途に利用できるため無駄にならない点は見逃せません。

もちろん導入前に検証したいと言った声も聞かれると思いますので法人様で複数台をご検討の場合、編集部宛に下記よりお問い合わせいただければデモ機をご用意できるよう手配可能です。なお台数に限りがあるためお早めにお問い合わせいただきたいとのことでした。

なお、騒音の激しい外出先や移動中で雑音を95%以上カット可能な同社製 皮膚伝導マイクのレビュー(ここをクリック)もあるのでぜひ御覧ください。

witten by Gene Taylor ©2021

go to CONTACT FORM

PAGE TOP