UPS比較

家庭環境編

メインイメージ

「家庭でUPSを活用」と聞いても「パソコン専用でしょう?」と言った認識の方がほとんどです。UPSメーカーでもWEBサイトやカタログ、製品化粧箱で「PC接続なら○○分まで対応」のような記載がありますし、ECサイト上でもパソコン周辺機器のカテゴリで販売されるためこのような認識が浸透しているのだと思います。もちろんその認識は正しいのですが、PC用途以外でも大活躍しているのをご存知ですか。今日は家庭環境で利用する UPS に目を向け、どんな使い方ああるのか製品を介して考察していくことにします。

家庭における UPS利用で PC以外となると やはり AV機器や IoT機器の電源バックアップが思い浮かぶでしょう。最近のテレビはAndroid搭載型や外部動画サービス機能付きの製品が多いですし、予約録画のための外付けHDDやブルーレイレコーダーなどTV周辺機器もあります。これらの機器はデスクトップPCと違い電力をあまり消費しない製品が多い(テレビは視聴中ではなく予約待機中を想定)ため、電源をバックアップすることで停電時でも予約録画が継続されますし、スマートスピーカーやネットワーク機器の電源を確保しておくことで停電中でもWi-Fiや情報が利用できる といった利点もあります。
※ 集合住宅の場合は建物施設内のネット設備の電源確保が必要です。

画像は筆者宅の UPS(APC BE550M1-JP) の利用状況(詳細は過去記事参照)で通信環境のバックアップに注力していますが、UPSの利用で停電や不注意による通信遮断被害がなくなりました。欠点というわけではないですが、筆者宅の場合はこの他にもAV機器群が控えており、「UPSは分岐タップが併用出来ずコンセント数が増やせない」ことが悩みの一つです。

さて、家庭でのUPS利用は 映画やドラマなどがお好きの方や生活にIoT機器を組み入れている方 PC用途より重要だと思う方もいるのではないでしょうか。さて、今回は 前回のテレワーク編前々回のオフィス編 に引き続き上位2ブランド APC、Omron の競合製品を見ていくことにします。 幸いにして家庭用なので機械が苦手な方のために簡単設定、簡単設置を前提としたUPSが各社で発売されているので、そのあたりを考慮し選定していきましょう。容量についてはレコーダーやネットワーク機器のバックアップであれば200W程あれば間に合うとは思いますが、将来において別の機器を接続することを想定し300W/500VA 程度の製品 APC BE550M1-JP、オムロン BZ50LT2 をピックアップしました。例によって、あくまでも比較ですから製品自体の勝ち負け判断ではない点と、今回の比較機 APC BE550M1-JP を筆者が以前自費購入 (詳しくはこちらのレビュー記事参照) して運用しているのでそちらに限り詳しい解説がある点を事前にご理解の上でお読みください。

UPS 比較する

APC BE550M1-JP vs オムロン BZ50LT2

では、製品比較をしていきましょう。今回比較するのは APC BE550M1-JP と オムロン BZ50LT2 です。メーカーによって仕様に若干の差が生じていますが、概ね 500VA/300W を基準に選定しています。300Wもあればネットワーク機器やスマートスピーカー、レコーダー、外付けHDD などであれば余裕を持って運用可能で、将来の拡張性においても十分な容量を確保できます。

be550M1-jp 製品画像

APC BE550M1-JP

比較
BZ50LT2 製品画像

オムロン BZ50LT2

常時商用給電 運転方式 常時商用給電
550VA/330W 出力容量 500VA/300W
8.0A 最大電流 12A
AC100V 定格入力電圧 AC100V
あり サーキットブレーカー あり
あり 電源サージ あり
電話回線サージ あり
矩形波 出力波形 矩形波(バッテリー駆動時)・正弦波(通電時)
約3分35秒(300W) バックアップ時間 約3分(300W)
鉛蓄電池 バッテリータイプ 鉛蓄電池
12時間 充電時間 12時間
対応(APCRBC122J) バッテリー交換 対応(BP50LT2)
USB インタフェースポート USB(PC接続用)、電話回線保護(IN/OUT)
LED 状態表示 LED
PowerChute Personal Edition(無償提供) シャットダウンソフトウェア PowerActPro(無償提供)
NEMA 5-15R×9個(うち3個はサージのみ)
USB Type-A(5V/2.1A)×1
出力コンセント NEMA 5-15R×6個(うち3個はサージのみ)
327×139×105mm 外形寸法(W×H×D) 300×86.5×123.5mm
約4.3kg 本体質量 約3.2kg
3年 製品保証 3年

APC BE550M1-JP

オムロン BZ50LT2

チェックポイント1

仕様表にある出力波形(「正弦波」「矩形波」)について見ていきましょう。オフィスなどで UPSを利用する場合、PC(デスクトップ・ワークステーション・サーバーなど広義で言うPC)を接続すると思いますが、PCの電源にPFC(力率改善回路)電源を搭載した製品がある場合は矩形波ではなく正弦波の製品を利用することになります。また、医療機器においても電気的な波形が違うため利用することが出来ません。(矩形波・正弦波については枠内をお読みください。)
今回の比較製品は オムロン BZ50LT2 で正弦波との記載がありますが、正弦波出力なのはコンセント電源駆動時のみでバッテリー駆動時は矩形波出力になり、実質的にオムロン BZ50LT2 は矩形波UPSということになります。PFC電源機器や医療機器などの電源バックアップを考えている場合は矩形波出力の製品は利用できないので UPSテレワーク編UPSオフィス編 でご紹介した正弦波の製品を選びましょう。

出力波形「正弦波」と「矩形波」
UPSの出力波形には大まかに「正弦波」「矩形波」の2種類に分類され、正弦波は滑らかな波を描く波形を描く電圧で市販の電気製品の多くが利用可能です。他方、矩形波は回路設計的に簡単に出力できますが波形はブロック状で直線的な動きになり、この直線的な波形と波形が噛み合わない製品(PFC(力率改善回路)製品)を利用することが出来ません。主に医療機器や電子レンジ、電気ケトル、炊飯器、サーバー、一部のパソコンなどがあります。それゆえパソコン関連機器で利用する場合は正弦波出力の製品が推奨されています。

チェックポイント2

仕様比較表お気づきの方もいるかと思いますが、回線サージ機能についてご説明します。この機能は今回の2機種のうち オムロン BZ50LT2 のみに採用されているものですが、端子を見ていただけるとおわかりのとおり電話回線(RJ-11 4ピン)を落雷などの過剰な電圧による通信機器の保護を目的としています。電話やFAXを利用している方には有用ではないでしょうか。ただ筆者的に残念だと思う点はこれがRJ-45(LAN)端子ではないことです。最近は電話回線を用いずWi-Fi引き込み済(壁にRJ-45端子がある)のマンションも増えているのでRJ-45(LAN)端子であれば汎用性の点からもイチオシポイントになるはずです。ネットワークサージの概念については簡単ではありますが枠内で説明していますのでご一読ください。

ネットワークサージ・回線サージ
雷によるネットワーク機器のダメージは 直撃雷・誘導雷・逆流雷 によるところが大きいのですが、落雷による被害はコンセント経由だけではないという点はあまり知られていません。ケーブルなどで物理的に外部と接続されている場合、雷の侵入口になるためダメージを受けてしまうリスクを抱えることになります。仮に機器がWi-Fi経由でネットワークを利用しているとしても、そのWi-Fiを提供するハブやルーター、あるいはそれ以前に壁の電話コンセントとはケーブルによる有線接続となるためダメージを受け無いようにネットワークサージ対策が必要となります。

チェックポイント3

BZ50LT2 製品画像
APC BE550M1-JP は9ポート(電源バックアップ6ポート)の他に給電用USBを備える
BZ50LT2 製品画像
オムロン BZ50LT2 は6ポートのうち電源バックアップは3ポートのみ

UPSの出力コンセントの数に注目してみましょう。
表では APC BE550M1-JP で 9個(6つのUPS対応コンセント、3つのサージ機能のみのコンセント)+1つの USB Type-A(5V/2.1A)で、一方のオムロン BZ50LT2 では6個(3つのUPS対応コンセント、3つのサージ機能のみのコンセント)です。サージコンセントは停電の際に給電しないため、UPS対応ということで見ると実質前者は6つ、後者は3つとなります。通信機器やTV周辺機器の接続で普段からコンセント数に悩まされている方もいるのではないでしょうか。UPSの許容容量内であれば出力コンセントは多いに越したことはありません。

出力コンセントはタコ足厳禁
多くのUPSは電源バックアップとサージのコンセントが併設されています。電源バックアップ用は UPS本来の目的である停電時の給電を目的としており、サージ用では停電時の給電をせずサージ機能のみを利用することが出来ます。電源バックアップ用コンセントの仕様では UPS本来の性能を維持するため、1つのコンセントに1つの機器を接続します。UPSの出力コンセントをタコ足にするとUPS本来の性能を担保できなくなり、停電の際に正しく給電バックアップができなくなってしまいます。

UPS 使ってみる

製品の仕様については上記を参照していただくとして、実際に触ってみることにします。
予備知識として各メーカー(ブランド)についてご説明します。APCはアメリカでの創業(後にフランス企業により買収)でエネルギー・電気関連を中心に展開、オムロンは日本企業で電子部品を得意としており、どちらも世界的な企業ですしご存知の方も多いと思います。

APC

APC(Schneider Electric)

APC(American Power Conversion Corporation) は1981年に マサチューセッツ工科大学の3人の電気技師によって太陽光発電の技術研究・開発を行う企業として設立されました。 その後、1984年からは電源保護のための技術を開発・提供し、以後40年近くに渡りパワーソリューションとインフラ製品を提供しています。

APC

その後、2007年にフランスの電気機器メーカー シュナイダーエレクトリック により買収されましたが、製品カテゴリーブランドとしてAPCの無停電電源装置 (UPS) を提供しています。

OMRON

オムロン / OMRON

オムロン株式会社は1930年創業の京都に本社を置く大手電気機器メーカーで、世界各国に拠点を持つグローバル企業として産業向け制御機器やシステム、電子部品のほか、ヘルスケア製品を手掛けています。皆さんには体温計・血圧計・体重計などでおなじみではないでしょうか。今回の趣旨である UPSの製造販売については オムロンソーシアルソリューションズ として2011年より手掛けています。

be550M1-jp 製品画像

APC BE550M1-JP

比較
bz50lt2 製品画像

オムロン BZ50LT2

ファーストビューですが、画像はどちらも上部からの撮影です。双方とも置き設置の場合はコンセント差込口が上を向いています。これは オフィス編テレワーク編 で紹介したような利用と違い、卓上あるいはラック上で手が届く位置での利用を想定しているためでしょう。

be550M1-jp 製品画像

電源ボタンは天面左側手前にあります。電源ボタンのみなのでシンプルそのものですが運転状況がわかる LEDを内蔵しています。運用時はグリーンに点灯していますがバッテリー駆動時は点滅に変わります。LEDが電源ボタンに内蔵されているのみなので、目視で状況を理解するには事前にLEDの挙動を覚えておく必要があり少々不便に感じるかもしれません。

スイッチとインジケーター
bz50lt2 製品画像

スイッチは電源ボタンのみで、各種設定が必要な場合はPCとUSBで接続して行うことになりますが、動作インジケーターは3つのLEDで表示され、それぞれ点灯状態で「通常動作中」「バッテリーで給電中」「異常アラート」を表しています。目視で素早く状況判断ができるのがポイントです。

be550M1-jp 製品画像

トップの機器接続用コンセントはアース付き3ピン(NEMA 5-15R)9個で、そのうち6個が電源バックアップ用、残りの3個がサージ用です。ACアダプターつきのプラグを複数接続できるようにコンセントの配置間隔を開けており、ACアダプタの形状を気にせず接続可能です。USBとして機能するコンセントは6個なので必要にして十分な数を確保しているのは嬉しいポイントでしょう。また、USB(Type-A) 5V/2.1A の給電ポートを備えているのでスマホだけでなくタブレットなどの充電用にも利用できます。サイドのインターフェースに目を向けると、PCとの接続用USB(RJ-45 to Type-A ケーブル付属)が1ポート、過電流の際のリセットボタン(サーキットブレーカー)があります。

接続インターフェース
bz50lt2 製品画像

トップの機器接続用コンセントはアース付き3ピン(NEMA 5-15R)6個で、そのうち3個が電源バックアップ用、残りの3個がサージ用となります。ACアダプターつきのプラグを接続できるようにコンセントの配置は間隔を開けているので接続の利便性は良いものの、USBとして機能するコンセントは実質3個なので接続機器を吟味(タコ足禁止のため)しなければならず、APC BE550M1-JP と比べると不便を感じるかもしれません。また、サイドのインターフェースはPCとの接続用USB(Type-B)が1ポート、過電流の際のリセットボタン(サーキットブレーカー)があり、本機の特徴でもある回線サージ保護機能を有しています。「回線サージ保護」と名乗っているだけあり、電話線に特化したRJ-11(4pin)なので一般的なLAN(RJ-45)の接続はできません。

be550M1-jp 製品画像

壁掛けする場合は重量があるので下地のしっかりした場所に2箇所ビス掛けで設置になります。コンセントは置き設置状態と同じく上部を向いているのであまり高い位置への設置だと不便かもしれません。本体マニュアル(紙面)に壁掛け穴サイズが表記されているのでサイズ計測の手間を省けます。

壁掛け
bz50lt2 製品画像

壁掛けにも対応しています。壁掛けする場合は専用の別売オプション(取付金具:BUP08)を購入しなければなりません。コンセント側は手前(利用者に対面する)に来るイメージです。ただし、壁掛けのために高額な専用金具を買うのはどうなんでしょうか。
2022年2月末時点のAmazon オムロンストア価格:3,671円

さて、使用感についてお話していきますが、結論から言えば使い勝手は APC BE550M1-JP の圧勝です。競合製品でここまで差が開くのは珍しいですがその根拠を見ていきましょう。

コンセント口数
APC BE550M1-JP は「電源バックアップ6口+サージ3口+USB-A(5V/2.1A)1口」なので一般的なご家庭であればTV周辺の機器や通信機器をまるごと接続できるのではないでしょうか。筆者宅のUPS接続環境 でも言及しましたが、コンセントはタコ足出来ないので多いに越したことはありません。

製品筐体の形状
オムロン BZ50LT2 の形状がなんとも扱いにくいです。微妙な変形クサビ形とでも言うのでしょうか長方形とは言い難く、筐体中央に丸みをつけた関係で安定性がありません。四角い形状であれば設置しやすいのですが、ユーザビリティーの悪い形状なのが残念です。

壁掛けの難易度
どちらの製品も物理的に壁掛けをするには重量をささえるだけの強度が必要です。 オムロン BZ50LT2 は壁掛けに そこそこ高額な別売り金具 を必要とします。その点、APC BE550M1-JP はネジ2本で済み、マニュアルにサイズ記載があるので簡単に設置できます。家庭ユーザーを意識した製品設計をしており好感が持てますね。

筆者であれば上記3つの理由により APC BE550M1-JP を選択するでしょう。また価格面で見ても市場価格では APC BE550M1-JP が オムロン BZ50LT2 より 5,000円ほど安いです。あとはソフトウェアの使い勝手になるのですが、今回の比較製品はどちらも基本的にはPC用途ではないと考えるとソフトウェアを利用せず運用することが多いです。(ソフトウェアについては次のセクションを御覧ください。)

Application で管理する

APC

PowerChute シリーズ

比較
OMRON

Simple Shutdown Software

PowerChute Personal Edition(無料)

ソフトウェア

Simple Shutdown Software(無料)

今回の製品はどちらも個人ユーザーをターゲットにしており、スタンドアロンでコンセントを繋ぐだけで利用することを想定しているようです。もちろんソフトウェアを用いて PCで管理することも可能なのですが、その場合は PC自動シャットダウンを想定した専用の無料ソフトウェアが用意(ライセンスや利用許諾の都合上、ソフトウェア動作内容やスクリーンショットについては公開できませんが無料なのでダウンロードして気軽に試せます。)されています。但し、比較機両者ともに矩形波 なので、本格的な PC用の電源バックアップならば正弦波の製品を使うことになります。PC用途を想定していないとは言いませんが、あくまで簡易的な位置付けと言っても良いかもしれません。 ソフトウェアを活用してのPC電源バックアップはご自身の環境に応じたセッティングをして運用することになりますが、購入当初からソフトウェア無しでの運用も可能です。ただしこの場合は UPS内部のバッテリーが無くなったら接続機器の電源が落ちるので手動でシャットダウンなどの対応が必要になるのは言うまでもありませんが。
※ オムロン BZ50LT2 は通常時は正弦波ですが、電源バックアップ時は矩形波での運転となります。

バッテリー交換と廃棄

UPSはバッテリーを搭載しているため、バッテリー寿命というものが存在します。通常の利用では数年に一度の交換となり、メーカー純正の交換用バッテリーを購入し交換することになりますが、古くなったバッテリーの処分方法については知らない方がほとんどです。一般的にバッテリー類は自治体の規程で産業廃棄物、あるいは不燃ごみ・粗大ごみとして処理することになりますが、このエネルギー分野では環境保護に力を入れている企業も多く存在します。メーカーによって独自の交換バッテリー交換プログラムを実施していることもあるので積極的に利用してみると良いかもしれません。

APC
Trade-UPS
OMRON
Omron-replace
Trade-UPS プログラム名称 リプレイスサービス

APCブランド製品を新規に購入した場合、
買い替え前に利用していたどのメーカーのUPSでも引き取り

APCブランド製品の交換用バッテリーを購入した場合、
使用済バッテリーを引き取り

プログラム内容
(公式サイトより抜粋)

オムロン製UPSを新規に購入した場合、
買い替え前に利用していたどのメーカーのUPSでも引き取り

オムロン製UPSの交換用バッテリーを購入した場合、
使用済バッテリーを引き取り

無料(送料は除く) 引取処分料 無料(送料は除く)

世界で最もサスティナブルな企業
「Global 100」に11年連続で選出

環境保全
サスティナビリティ

EcoVadis Sustainability2021
ゴールドレーティング

両者とも他社製品からの乗り換えで不要になった旧製品の引き取り、バッテリー交換の際の使用済品の回収など、名称こそ違えど、その引き取りプログラム内容は同じです。これを上手に活用することで買い替えや他社製品への乗り換え、バッテリー交換の際も金銭的な負担なく移行できるのではないでしょうか。

おすすめ ポイント

購入するにあたっては利用者の環境に応じた製品を検討することが最善ということになりますが、新規購入だけではなく「既にUPSを導入しているけれど他社製品が気になる」という方もいるでしょう。そんな方のために、各メーカー・製品の追加情報とおすすめポイントを下記に記しておきますので参考にしてみてください。あくまで筆者目線でのポイントなのでそこはご了承の程を。

APC

APC BE550M1-JP には9個のコンセント(6つの電源バックアップ、3つのサージ)+1つの USB Type-A(5V/2.1A)があります。出力コンセントが豊富なので多くの機器が接続可能です。特に一般家庭でのネットワークやTVの周辺機器は数が多くなりがちです。代表的なところではモデム、ルーター、電話機・FAX機、NAS、TVレコーダー、外付けHDD、HDMI入力セレクター、スマートホームデバイス、ゲーム機などがありますが、これらを取捨選択をしながら接続することになります。またこれ以外にもスマホ・タブレットの充電器も必要でしょう。UPS側のコンセント数が多いに越したことはありません。あれもこれも接続したい、APC BE550M1-JP を選ぶ方の多くは豊富なコンセント出力に惹かれているようです。

Schneider Electric社によると APCブランドのUPSは BCNアワード のUPS部門 で7年連続最優秀賞を受賞しています。筆者がBCNにて確認したところ、それ以前から Schneider Electric(2011年まではAPCブランド)は最優秀賞常連なので同社のUPSを昔から愛用している企業も多く、有名なところでは DELL、日立、富士通、NEC等でも正式に採用されているそうです。採用の背景には「シャットダウンソフトウェア」が APCが初の製品化した企業であり実績が豊富である点、ラインインタラクティブ運転方式はAPCが開発し、豊富な実績のある点があげられます。こういった理由からもシステム管理者にはお馴染みなので、機種選定で迷ったらAPC製品を選んでおけばトラブル時に先人の知恵を借りやすい点(検索などで詳しく解説しているサイトが多い)も見逃せません。

APC
OMRON

オムロン BZ50LT2 には回線サージ機能が搭載されています。端子の形状がRJ-11(4pin)なので主に電話回線を意識しているので電話線のサージを検討している方には最適な製品になります。6個の出力コンセントのうち電源バックアップが3個なのでやや少ない印象はありますが、通信機器のバックアップと考えればONU(モデム)、電話機、ルーター+電話回線サージなので必要最低限の数を確保していると言えるでしょう。また、UPSでオムロン製品を選ぶ方は国内メーカー製品なのでサポートの安心感を求めるユーザーが多いようです。

UPSメーカーとしては後発組となりますが、国内のメーカーというアドバンテージは大きいものがあります。知名度的に PCに詳しくない一般の方だとしても Omronは体温計や血圧計などの健康器具で一度は聞いたことがあるメーカーなので、その点に関して言えば APCよりも馴染み深いのではないでしょうか。

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